C管、F管とかって何?
どの管を使うかによって、出せる音の範囲が違ってきます。
C管はC調(ハ長調 ドレミファソラシド)の音、 F管はF調(ヘ長調 ファソラシ♭ドレミファ)といった具合です。
だから、C管で「ド」の抑え方をすれば「ド」の音が出ます(写真水色の○)が、 F管で同じ「ド」の抑え方をすると、「ファ」の音が出ます。(写真緑色の○)
独りで吹く分には何管でもかまいませんが、 F管を使ってギターなどと合奏する際には、 ギターの人にカポなどを使って調整してもらわなければなりません。
また、SCとかACといった表記がありますが、 これは、ソプラノ(S)、アルト(A)、テナー(T)などのちがいです。 1オクターブずつ高さが変わります。 音が高いほど楽器は小さく、音が低いほど楽器は大きくなります。
(顔よりデカイオカリナ。コントラバスC管)
初めて買う際には、多くの人はAC管を勧めます。 落ち着いた音の高さであり、大きさもちょうどいいからです。 また、他の楽器と合奏する際も、調整してもらう必要が無く、合わせ易い、といった特徴もあります。 ピアノとか、調整しようのない楽器だったら全く合わせられなくなってしまいます。 (即座に移調して弾ける凄腕のひとなら別ですが・・・)
では、なぜ異なった管が必要なのか? 一つは、合奏のためです。 高低さまざまな音があれば、合奏はほんとに美しいものになります。 もう一つの理由は、オカリナの音域が狭いからです。 1オクターブ半しか出ないのです。 つまりC管一本しかなければ、 ラシドレミファソラシドレミファ までしか出ません。 なので、吹ける曲がかなり限られてきます。 そこで複数のオカリナを用意し、 曲の途中で持ち替えて、それをカバーするのです。
しかし、楽器を持ち替える暇のない、運指の忙しい曲の場合はどうしたらいいのか? そんなオカリナプレーヤーたちの悩みを解消するべく発明されたのが、 「ダブル・オカリナ」や「トリプル・オカリナ」です。
とても発想はカンタンで、 「2個持ち替える暇がないなら、くっつけてしまえ」 といったアイディアのもとに作られた、と思われます。 中国ではこちらが主流になりつつあります。
(それぞれの楽器について、詳しくはフォトアルバムで紹介しています) ※写真内の値段表記は中国元です